今回は、施肥等によって、微生物がどのように影響を受けるかについて述べていきたいと思います。
施肥といってもいろいろありますが、大きくは化学肥料と有機肥料に分けられますね。
化学肥料には、硫安(硫酸アンモニウム)や尿素等の単肥、配合肥料等の複数の栄養分が含まれる肥料、等いろいろあります。
有機肥料は、油かす、米ぬか、鶏糞等々、これも沢山あります。
まずは、化学肥料から述べていきましょう。
化学肥料によって直接の影響を受ける微生物は少ないです。
微生物の数全体は、化学肥料を施す前と後でほとんど変わらない、とのデータがあります。
ただし、化学肥料の種類によって、一部の微生物がこれをエサとして食べて増えることがあります。
例えば、硫安、すなわち硫酸アンモニウムですが、このアンモニウムイオンが酸化する過程で生じる亜硝酸や硝酸をエサとする硝化菌などが増殖できます。
また、直接的ではありませんが、化学肥料を投入することにより、作物の生育が進み、これによって微生物が増えることにもなります。
次に、有機肥料について。
有機肥料は、それ自体多数の成分を含んでいるので、微生物の挙動も複雑です。
中に含まれる成分の中でも、分解しやすい成分から分解しにくい成分まで色々あります。
短いものでは2ヶ月くらいで分解してしまい、長いものでは1000年以上も分解しないものもあるそうです。
短いものは、糖類など、比較的分子量の低いもので、これは微生物が直ぐに食べられます。
まず最初に、微生物の中でも特に小さい、細菌が増えます。
そして、この後、この細菌が分泌した物質や死骸、施用した有機物のやや分解しにくい成分などを食べることによって、やや大きめの、糸状菌(菌糸を持つ菌)が優勢になるようです。
さらに、これらの菌が分解して生成した物質を、別の細菌や糸状菌が食べるという具合に、分解する過程で様々な菌がその状態に応じて活躍することになります。
以上、ざっと書きましたが、実際は要求するエサの種類や微生物を食べる微小動物の存在など、様々な要因が絡み合うため、非常に複雑な挙動をとるようです。
参考にした本
土壌微生物研究会編 新・土の微生物(1) 博友社
堀越孝雄 二井一禎 土壌微生物生態学 朝倉書店
・・・前回と同じ
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こんにちは。
返信削除管理機のロータリーで除草するには、前もって草を刈る必要がありますよ。
また、アタッチメント(スパイラル・ロータ^ー)を付けるともっとよくなります。
副平fukubei7さん、アドバイスありがとうございます!
返信削除やっぱり、前もって刈っておかなければならないですよね。
今年は無理矢理管理機でやってしまいましたが、来年は観念して刈払機を買おうかどうしようか、と迷っています。