2009年9月27日日曜日

秋まき野菜

これまで偉そうにいろいろ書いてきましたが、実際のところ私の栽培技術はまだまだです。

そこで、今回は恥をしのんで今までの野菜栽培の失敗談を書き連ねてみたいと思います。

失敗と言えば、何から書けばいいのかわからないくらいしていますが、ちょうど今の季節、ということで秋まき野菜に絞って述べます。

技術レベルが私程度の方には反面教師として参考にしていただければ、と思います。

私よりももっとレベルの高い方には、はははと笑っていただければ、と思います。
そして望ましくは、「それはこうすればよい」と教えていただければ、うれしいです。

1)ほうれん草

秋まき野菜の中で最もうまくいかないのが、ほうれん草です。
まず、発芽しません。そして、発芽しても成長しません。

石灰が足りないせい?と思って、石灰をたくさんまいてみたがだめ、
不耕起栽培しているせい?と思って、深く耕してみたがだめ、
水やりが足りないせい?と思って、水やりしまくってみたがだめ、
ついでに土が乾かないように藁で覆ってみましたがやはりだめ。

いったい、どうすればいいの?

というわけで、昔読んでいた教科書をひっくり返してみました。

西東社
「体にやさしい・おいしい野菜のつくり方 農家のコツ教えます」

この本はとても分かりやすいです。

確実に育てて収穫したい、という方にはおすすめです。
(と、私が言っても説得力がありませんが)

これを見てみると、ほうれん草栽培のコツは、
石灰を入れること、
ビニールでマルチ(ビニールで土を覆う)すること、
種まき後に寒冷紗をかけること、
等が書いてありました。

そういえば、ビニールマルチもしていなかったし寒冷紗もかけていませんでした。

でも、近所でそんなに手間をかけている人もいないし、それでも近所の人は簡単に作っているし・・・

何が悪いのか、いまだによくわかりません。

2)春菊

前述の教科書のキャッチフレーズには、
春菊・・・「失敗知らずで簡単にできる」とか「失敗のしようがない」
と書いてあります。

・・・

すいません。

私失敗しているんですが・・・

これもほうれん草と同じで発芽しなかったり生育不順になります。

とりあえず今はビニールポットで育苗して移植しようとしています。

3)小松菜(、キャベツ、白菜、チンゲンサイ等)

やはり前述の教科書
小松菜・・・「作りやすくてビギナー向け」

・・・

はい、そうです。私、ビギナーです。

ビギナーだけど「ビギナー向け」を失敗してもおかしくないですよね(泣)。

これは虫食いだらけになります。

薬を少々まいても、やつらはものともしません。

よく本などで虫が入らないようにネットで覆いすると書いてありますが、やってみてもダメ。
やはりなぜか虫に入られていました。

でも、一度だけ成功したことがあります。

一ヶ月くらい前から透明のビニールシートで畝を覆って、日光でがんがんにあっためた後に種まきして、その後すぐに不織布で覆いを
したのです。

このときは、いいのができました。

要するに土の中に害虫が潜り込んでいたのです。
ビニールシートで覆って、熱で虫を退治してやればよかったのです。

でも、これでやり方がわかった、と思ったのは間違いでした。

次は同じやり方をしましたが、やはり虫食い。

理由は不織布を使いまわしたせいです。

不織布に穴が開いていました・・・

バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、バカ、ボクのバカ!!!

ただ、実際問題として、いちいち新しい不織布を使うのは勿体ない。

それで、どうやって使い回そうかと思案中です。

4)ニンジン 

しつこく、教科書を引用
ニンジン・・・「発芽するまでが勝負」

その通りでございます。分かってはいますが・・・

問題点は明確なのです。

一つは水やり。夕方は会社に行っているので水やりできません。
どうしても朝だけだと夕方には乾いてしまいます。

夜中に帰ってた後、水やりするほどタフではありません。

サラリーマン兼業の悲しさです。

もう一つは、畝立てです。

梅雨の土が乾かない時期に無理にやるので、ぼこぼこになってしまいます。

もっと早くからやればいいのですが、輪作の都合でどうしても遅くなってしまいます。

欲張って、あれもこれもと作らずに、余裕を持ったスケジュールにすべきですね。

この他にも山ほどありますが、書ききれないのでまたの機会にします。

紹介した本
加藤義松、白石好孝著
体にやさしい・おいしい野菜のつくり方 農家のコツ教えます 西東社



2009年9月19日土曜日

えひめAI、その2

前回、えひめAIについて書きましたが、自分の髪の毛を増やすこととインターネットの不調にかまけて使用の際のデメリットや、
注意点を書くのがおろそかになっていました。

→ 前回のメルマガ

そこで、今回、続きを書きたいと思います。

まず、えひめAI使用の際の最大の注意点は、法律上の取り扱いです。

問題となる法律は「農薬取締法」です。

ここでいう農薬とは、

「農作物(樹木及び農林産物を含む。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる
殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤、天敵及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤」をいいます。

そして、農薬の使用、製造・輸入等を行う場合は、農薬としての登録が必要になります。

もし、登録されていない農薬を使用すると3年以内の懲役、または100万円(法人の場合は1億円)以下の罰金となります。

従って、例えば、お父さんが家の前の庭の畑で立ち小便をしていて、子供がそれを見て、
「お父さん、きたない!」
と言ったときに、お父さんが、
「おしっこは、お野菜の栄養のもとになるんだぞ」
と答えたところ、たまたま警察官が庭の前を通っていたら、
「農作物の生理機能の増進を目的として無許可の薬剤を散布した。」
と言われて検挙されることになります。

えひめAIも農薬として登録されていませんので、この目的での製造及び使用は禁止ということになります。

従って、私も病害虫の防除や農作物の生理機能増進を目的とした製造は行っておりませんし、使用もしておりません。

皆様も、病害虫の防除や農作物の生理機能増進を目的とした、製造、使用はしないようにしましょう。

次にえひめAIを用いるデメリットについて考えてみますと、強いて言えば自分で作るのが面倒くさいことくらいです。

面倒といっても、ペットボトル1本分作るのに、原料を買うところから始めても実工数は30分くらいなものですが。

お金を出して買えば簡単です。

他には、菌を培養するのにある程度の温度が必要なので、冬だったら少し気をつけてやる必要があります。
日中は車の中に置いておくとか、夜は風呂の中に入れておくとか、です。

夏場なら、特に問題ありません。

あと、匂いが少しします。神経質な家族のいるご家庭ではお風呂で培養していたりすると文句を言われることになります。

あまり大したデメリットも思い浮かびませんでしたが、
「これは注意しなければならない」ということがありましたら、
お教えください。

なお、髪の毛を増やす件については、インターネットで調べてみると、髪を洗う少し前に使えばいいそうです。私は洗ったあとで使っていました。

2009年9月13日日曜日

雨の後のぬかるみ


久しぶりにまとまった雨が降ったので今日は水やりしなくてすみます。

今日のような雨の後の日は不耕起栽培にしている恩恵を享受できます。

写真は、上が不耕起3年目、下が耕起したばかりの畝に長靴で上がって体重をかけたところです。

ちなみに前日の降雨量は34mmで、当地としてはかなり多いです。

耕起部は長靴が土の中に埋まって仕事になりません。

不耕起部は少しべちゃべちゃする程度で、大きな支障にはなりません。

2009年9月11日金曜日

えひめAI


えひめAIをご存知でしょうか?

台所や浴槽でのお掃除に使用する液体で、テレビコマーシャルでも
流れているそうです。見たことはありませんが。

産業用と家庭用とあり、それぞれ「えひめAIー1」、「えひめAIー2」
という名前になっています。
(以下、えひめAIと表記します)

初めてえひめAIを知ったのは、雑誌「現代農業」を読んだ時で、
これを使って野菜づくりをしている人の記事が紹介されていました。
記事によると、野菜の育ちが良くなるそうです。

そこでこのえひめAIを調べてみました。

まずメリットとしては、自分で安価に作れます。

詳しくはググってもらうとして、簡単に言えば、ドライイースト、
納豆、ヨーグルトを砂糖水に混ぜて菌を培養するだけです。
どれもスーパー等で安価に手に入ります。

さらに、二次培養すれば、納豆とヨーグルト代も節約できます。

私はコスト意識がとても高いので、安いのはとても魅力的です。
(決してケチというわけではありません。)

ちなみに、えひめAIを使うまでは、木酢液やらアルコールやら
ニンニクやら唐辛子やら色々と混ぜて使っていました。
これの効果は、正直なところ、よくわからなかったです。
農作業を始めたときから使っていたので・・・。

これを使っても、病気は普通に出ていましたし、虫にもいっぱい
食われていました。

木酢液の効果がない、というよりは、私の農業技術が未熟な
ことが最大の原因と思います。

なにはともあれ、そういうことで使ってみることにしました。

最初に使ってみたのはイチゴです。

イチゴは蜂が花粉を運んで実をつけるため、あまり強い農薬は
使えません。
さらに、5月の終わり頃になるとアブラムシが発生しやすく
なりますが、収穫中で農薬が散布しにくいという問題があります。

えひめAIなら元々は食品だったし、そう問題ないだろう、と思い
散布してみました。
飲んでいる人さえ、いるようでしたし。
(注:えひめAIの製造を紹介しているホームページでは、
飲用厳禁となっているので、まねしないでください)

使った感想は・・・




驚きでした。

それまで横に垂れていたイチゴの葉が、えひめAIを散布した翌日は、
立っているのです。

そして、収穫後半では、いつも発生していたアマコが出ません。

これはいい!と思って、他の野菜にも使ってみました。

効果が実感できたのは、ナス、トマトなどの果菜類です。
使っていなかった昨年と、使い始めた今年を比較してみると、
だいたい収穫量が3割くらいに増えました。

味についても、家族の評価では上々です。
もっとも、他にも色々と作り方を変えているので一概に比較できませんが。

一方、あまり改善効果が感じられなかったのはエダマメ、
インゲンなどのマメ科の野菜です。

理由としては、えひめAIに含まれる乳酸菌、納豆菌などの微生物群が
土中で優勢となり、根粒菌の活動が抑えられた結果、チッソ供給量が
低下したため、と推定しました。
(未熟な百姓見習いの稚屈な考察なので、本気にしないでください。
本当の理由をご存知の方は、お教えお願い致します。)

何はともあれ、全体的には十分満足できる結果と考えています。

そこで調子に乗って他にもいろいろと試してみました。
(以降は、農業とは全く関係のない話です)

まず、風呂の残り湯に入れて湯船がきれいになるか試しました。
(こちらが本来の使い方。順序が逆ですね。)

結果は、あまりよくわかりませんでした。
まじめに毎日入れていなかったからかな?
(←自分で掃除をしなかったからでしょう、と妻の声)

次に、金魚の水槽に入れてきれいになるか試しました。
とりあえず数滴たらすしてみると、水が見事に白く濁りました。
これはまずい、と思いましたが中の金魚は平気な顔をしているので、
そのままにしておくと、一週間くらいで水がきれいに澄んできました。
感動ものでした。

金魚とは別に飼っていた(過去形)、メダカの水槽に入れたら?

こちらは痛恨の大失敗です。
液をたらしたときに、メダカが餌と勘違いしてえひめAIの中の
オリのようなものを食べてしまいました。
そして翌日は白い腹を見せて浮かんでいました。
合掌。

次に、歯磨きのうがいで使えば歯やのどにいいか、です。
(飲んではいけない液です。多分うがいもだめなのではないかと思います。
真似しない方がいいのではないかと思います)
結果は、自分では口臭が減ったような気がしました。
のどの方は、あまりよくわかりません。
とりあえず使っていた間、風邪は引きませんでした。短い期間ですが。

そのうち、乳酸菌が歯のエナメル質を溶かす、という話を知人から
聞いたため、中止しました。

最後に整髪剤として。

えひめAIを頭につけると、乳酸菌が脂質を分解して頭皮を
清潔に保ち、育毛剤として使えるのではないか、
との発想です。
きっと育毛が促進されるだろう・・・
いや、促進されて欲しい。
それが無理でも、せめて脱毛が止まって欲しい!
絶対止まって欲しい!!
あと10年くらいは髪の毛が残っていて欲しい!!!

と、切なる思いで試しました。
そしてその結果は?????




私には効果がありませんでした。

のみならず、妻に「頭がくさい」と言われました(爆)

その2に続く

作り方とここの菌の働きについてはこちらをどうぞ