土曜日の、9月3日は大変な一日でした。
朝からずっと強い雨が続いていたので、警戒のために、消防団員は詰所に集合するよう連絡を受けました。
私も、昼頃から詰所で待機して、時々消防車で地元の見回りをしていました。
そうこうしていると、当地から10キロメートルほど離れた、川下の住宅街が冠水したため、応援のための出動要請がきました。
現地に到着すると、道路が膝下くらいまで冠水し、住宅が浸水するのも時間の問題という状況でした。
用水路の水位は道路面よりも高くなり、ガードレールがないと、川と道の境目がわかりません。
現地に行く途中の道端では、タクシーが用水路に落ちて、びしょびしょになった運転手が呆然と道路脇で佇んでいました。
こうした状況を踏まえ、消防団では水位を下げるべく、消防車で住宅地の水を近くの河川に流す作業をしました。
しかしながら雨の勢いは衰えず、何台もの消防車がポンプで放水しても、水位はほとんど下がりません。
途中でガソリンを補給しながら何時間もずっと放水し、日が暮れる頃までかかって、ようやく水位が2センチくらい下がっただけです。
といっても、仕事をするのは消防車で、人間は大してすることもなく、まだまだ余裕がありました。
あからさまにするとひんしゅくなので、人気のないところで写真を何枚かとりました。
上の写真は、増水した川の様子です。
増水して河原は水没しており、木の上部が顔を出しています。
左下の白いのがホースを突っ込んで水を出しているところ。
ちょっと角度が悪いですが、道路の冠水の様子。
ガードレールの右側が用水路です。
そうこうしているうちに、今度は私たちの地元の河川の堤防が決壊しそうだ、との連絡が入ってきました。
そこで、その住宅街での作業を急きょ中断し、地元に引き返しました。
堤防に到着すると、4メートルくらいある堤防はほとんど水に浸かっており、一部はあふれ出し、反対側の法面(のりめん)が削り取られて水が滝のように流れていました。
この川で、ここまで水位が高くなったのを見たのは初めてです。
そこで、消防団員は土嚢をひたすら作ってはあふれているところを塞ぐ、という作業をずっと繰り返していました。
この時点では余裕は完全に吹っ飛び、大汗を書きながらただヨロヨロと土嚢を作っては積み重ねる、という状態に。
途中で、マスコミと思しき人たちが写真を撮ったり、アナウンサーらしき人がカメラの前で何やらしゃべったりしていましたが、正直なところ邪魔でした。
夜中の11時頃にようやく水位が下がってきたので、作業を終了。
ただし、満潮が午前2時頃なので、それまで詰所でずっと待機です。
そして満潮時刻で水位が上がらないのを確認して、ようやく解散となりました。
長い一日でした。
おかげで昨日の日曜日はほとんど何も出来ず。
結局、この休みは畑に行けずじまいでした。
※もしよろしければクリックをお願いいたします。
↓
0 件のコメント:
コメントを投稿