2010年11月11日木曜日

雑穀の脱穀方法のまとめ

昨日、雑穀の脱穀について省略したので、それをまとめてみました。

米やムギ等のメジャーな穀物と違い、雑穀はより野生に近いので、ある時期が来るといっせいに実って収穫、という訳には行きません(うまい人はそう出来るのかもしれませんが)。

時間を空けて、何回かに分けて刈ることになります。

そのあと、出来ればはざかけ(もの干し竿に洗濯物をかける要領で、竹の棒を組んで、穀物の束をかけて天日干しにする)をして、乾燥させます。

乾燥により粒が取れやすくなります。

そのあと、脱穀です。

米やムギでは、コンバイン等により一気に出来ますが、雑穀は(たぶん)専用の脱穀機がないので、苦労することになります。

量が少ない場合は専用の道具がなくても何とかなります。

例えば、足で踏むとか、棒で叩くとかです。

時間はかかりますが。

ある程度以上の量があると、脱穀機を使わざるを得ないでしょう。

私が使っているのは足踏み脱穀機というものです。

コメ用のコンバイン等に比べれば能率は段違いに悪いですが、作物の種類を選ばないので重宝しています。

脱穀した粒は、藁クズや籾殻などのゴミが一緒に混ざっているので、選別します。

これは、箕や、唐箕、フルイ等様々な方法で選別できます。

少量で道具がない時は、ゴミ入りの粒を手で持ってパラパラと容器に落とすと、風でゴミを飛ばすことも出来ます。

その後、さらに天日乾燥させます。

でも、まだ殻がついています。(米でいえば籾殻)

ついでに、殻をとってもまだ皮がついています。(米でいえばぬか層)

まだまだ食べられません。

取るための道具としては、最低限、精米機は欲しいところです。

精米機もない場合は、一升瓶の中に雑穀を入れて、棒で搗いて殻を取る、というようなことが考えられます。

昔のマンガか何かで、よく見た気もします。

ただし、この方法は、相当時間がかかって大変です。

精米機は、できれば循環式精米機が欲しいですが、高いし、場所もとります。

量がわずかであれば家庭用でも何とかなるようです。

さらに望ましくは、籾摺り機も欲しいです。

インペラー式というのがよいそうです。

さて、調整方法は雑穀の種類によって異なります。

アワ、キビ、タカキビなどは、籾摺り機で殻をとって、精米機で精米する、という、まあ普通の工程で食用となります。

ただし、もみすりと精米の間に、水洗して乾燥しておいたほうがよいです。

これは、砂や小石など、唐箕では選別できない重いゴミを取るためです。

また、アワの籾摺りは、つるつるしていて滑りやすいので、そのままではうまくできません。

アワとともに、米ぬか(コメ以外の何のヌカでもかまわない)を混ぜておくとうまく摩擦力が増して、籾摺りできるそうです。

なお、籾摺り機がない場合は、いきなり精米機でやってしまうことも可能ですが、均一に皮が取れなかったり、精米機で温度が上がって、風味が悪くなったりする可能性があるようです。

もう一つ重要な雑穀にヒエがありますが、これは外の殻が固くて中の実が柔らかいので、かなり大変だそうです。

ヒエの場合は、黒蒸し法という方法が知られています。

方法は、
さらしでヒエを包む
→湯で30分程度ゆでる(中身が膨張して殻が割れる)
→2、3日乾かす(中身が硬くなり皮がはがれやすくなる)
という工程をとってから籾摺りをするそうです。

そうとう面倒そうですね。

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2 件のコメント:

  1. 雑穀の脱穀方法を、よくここまでまとめてるのには感心しました。

    ところで、アワ、ヒエ、キビ、タカキビ、私は殆ど食べたことが無いです。
    私の生まれたところは畑作がメインのところなので、雑穀類の栽培はありませんでした。

    話は変りますが、私が小学生の頃に1円札5枚を持って、飴玉を近所の店で買った記憶はあります。

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  2. 一円札ですか。すごいですね。

    私の祖母が昔の一円札を大事にとっていてくれたので、よく見ていたのですが、使ったことはありません。

    五百円札以降は、祖母にならって私も保存していますが、間の百円札が抜けているのが残念です。

    ところで二千円札はどうなったのでしょうね?

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