昨日、雑穀の脱穀について省略したので、それをまとめてみました。
米やムギ等のメジャーな穀物と違い、雑穀はより野生に近いので、ある時期が来るといっせいに実って収穫、という訳には行きません(うまい人はそう出来るのかもしれませんが)。
時間を空けて、何回かに分けて刈ることになります。
そのあと、出来ればはざかけ(もの干し竿に洗濯物をかける要領で、竹の棒を組んで、穀物の束をかけて天日干しにする)をして、乾燥させます。
乾燥により粒が取れやすくなります。
そのあと、脱穀です。
米やムギでは、コンバイン等により一気に出来ますが、雑穀は(たぶん)専用の脱穀機がないので、苦労することになります。
量が少ない場合は専用の道具がなくても何とかなります。
例えば、足で踏むとか、棒で叩くとかです。
時間はかかりますが。
ある程度以上の量があると、脱穀機を使わざるを得ないでしょう。
私が使っているのは足踏み脱穀機というものです。
コメ用のコンバイン等に比べれば能率は段違いに悪いですが、作物の種類を選ばないので重宝しています。
脱穀した粒は、藁クズや籾殻などのゴミが一緒に混ざっているので、選別します。
これは、箕や、唐箕、フルイ等様々な方法で選別できます。
少量で道具がない時は、ゴミ入りの粒を手で持ってパラパラと容器に落とすと、風でゴミを飛ばすことも出来ます。
その後、さらに天日乾燥させます。
でも、まだ殻がついています。(米でいえば籾殻)
ついでに、殻をとってもまだ皮がついています。(米でいえばぬか層)
まだまだ食べられません。
取るための道具としては、最低限、精米機は欲しいところです。
精米機もない場合は、一升瓶の中に雑穀を入れて、棒で搗いて殻を取る、というようなことが考えられます。
昔のマンガか何かで、よく見た気もします。
ただし、この方法は、相当時間がかかって大変です。
精米機は、できれば循環式精米機が欲しいですが、高いし、場所もとります。
量がわずかであれば家庭用でも何とかなるようです。
さらに望ましくは、籾摺り機も欲しいです。
インペラー式というのがよいそうです。
さて、調整方法は雑穀の種類によって異なります。
アワ、キビ、タカキビなどは、籾摺り機で殻をとって、精米機で精米する、という、まあ普通の工程で食用となります。
ただし、もみすりと精米の間に、水洗して乾燥しておいたほうがよいです。
これは、砂や小石など、唐箕では選別できない重いゴミを取るためです。
また、アワの籾摺りは、つるつるしていて滑りやすいので、そのままではうまくできません。
アワとともに、米ぬか(コメ以外の何のヌカでもかまわない)を混ぜておくとうまく摩擦力が増して、籾摺りできるそうです。
なお、籾摺り機がない場合は、いきなり精米機でやってしまうことも可能ですが、均一に皮が取れなかったり、精米機で温度が上がって、風味が悪くなったりする可能性があるようです。
もう一つ重要な雑穀にヒエがありますが、これは外の殻が固くて中の実が柔らかいので、かなり大変だそうです。
ヒエの場合は、黒蒸し法という方法が知られています。
方法は、
さらしでヒエを包む
→湯で30分程度ゆでる(中身が膨張して殻が割れる)
→2、3日乾かす(中身が硬くなり皮がはがれやすくなる)
という工程をとってから籾摺りをするそうです。
そうとう面倒そうですね。
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雑穀の脱穀方法を、よくここまでまとめてるのには感心しました。
返信削除ところで、アワ、ヒエ、キビ、タカキビ、私は殆ど食べたことが無いです。
私の生まれたところは畑作がメインのところなので、雑穀類の栽培はありませんでした。
話は変りますが、私が小学生の頃に1円札5枚を持って、飴玉を近所の店で買った記憶はあります。
一円札ですか。すごいですね。
返信削除私の祖母が昔の一円札を大事にとっていてくれたので、よく見ていたのですが、使ったことはありません。
五百円札以降は、祖母にならって私も保存していますが、間の百円札が抜けているのが残念です。
ところで二千円札はどうなったのでしょうね?