私はさほどひどくありませんが、妻は結構苦しんでいます。
会社の同僚でも花粉症の人は多く、マスクをして鼻をぐすぐす言わせている人をよく見ます。
かなりつらそうで、気の毒です。
今回取り上げるスズメノカタビラも、花粉症を発症させる草の一つと言われています。
影響範囲は数キロメートルに及ぶ、とのことなので、ちょっと手の施しようはありませんが、少なくとも自分の使っている田畑では駆除しておきたいところです。
主に4〜7月に花粉を発生させます。
スズメノカタビラは最もありふれた雑草のうちの一つで、人家や田畑、公園、道路など、どこでも見ることができます。
高さ10cmくらいの小型の草で、茎が一カ所から何本も叢生しており、一本一本はイネのような細長い形をしています。
その茎の先から、1〜2cmくらいのヒモ状の穂を放射状につけています。
この穂がスズメ用の小さなカタビラに見える、ということでこのような名前が付きました。
ちなみにカタビラとは、裏打ちしていない単衣の着物のことです。
古風な名前ですが、明治時代にアメリカ大陸から渡ってきた帰化植物です。
では北米原産かというとそういう訳ではなく、もともとはヨーロッパ原産と言われていて、これが北米に帰化したものだそうです。
かなり遠回りして入ってきているのですね。
このように色んなところで繁殖できる秘訣の一つは、その環境適応力にあります。
面白い例として、ゴルフ場での生育状況が挙げられます。
同じゴルフ場に生えたスズメノカタビラでも、フェアウェイに生えたものと、グリーンに生えたものでは草丈や開花時期が異なってくるそうです。
グリーンではよく刈り込まれるために、背が低いまま素早く開花して穂が出てきます。
これに対し、フェアウェイではグリーンほど刈り込まれないために、周りの芝生に負けない程度に背が高くなります。
進化論で有名なダーウィンの残した言葉で、
最も強い者が生き残るのではない。
最も賢い者が残るのでもない。
唯一生き残るのは変化できる者である。
というのがありますが、スズメノカタビラはまさにそういう雑草ですね。
余談ながら、10年くらい前にはやった本に チーズはどこに消えた? (スペンサー・ジョンソン著 扶桑社)
というのがありますが、これも変化に対応できること、というのがテーマとなっています。
私も会社で、上司から読むように命じられました。
しかし私見で恐縮ながら、寓話としての出来映えについては疑問符を付けざるを得ないように感じました。
この本自体は、変化に対応できず生き残れないのではないか、と思いました。
この本は皆様の記憶には、残っていますでしょうか?
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