2011年7月1日金曜日

メヒシバ

メヒシバは私の畑で、最もよく育つ雑草です。

正直、見るのも嫌になります。

5~6月頃発芽し、7~8月頃には手が付けられなくなります。

イネ科の雑草で、細長い茎と葉をもち、枝分かれしながら立ち上がります。

茎の先端に、細長い穂を放射線状に伸ばします。

発芽したばかりの頃は、他のイネ科の植物と見分けがつきにくく、トウモロコシや雑穀を植えていると、誤って育てている方を抜いてしまいそうで、防除しにくいです。

そのうちに、すごい勢いで成長して、背が高くなるとともに自分の陣地を拡大して、栽培したい植物を圧倒します。

メヒシバの忌々しいところは、茎に節がついていて、そこから根を生やすことにより陣地を拡大していくところです。

従って、他に競争相手の植物がいないときには、ほふく性の植物のように、平面的に広がりながら、所々根をおろしていきます。

メヒシバは別名、ジシバリ(地縛り)とも言いますが、このようにしっかりと根を降ろす姿からきた名前かと思います。

一方、競争相手の植物が近くにいて、受光のために高さが必要な時には、立ち上がっていくことも出来ます。

葉っぱの広い植物の陰になっていても、隙間から顔を出して受光し、生きていくことができます。

さらに、環境に応じて性質を変えていく柔軟さも持っています。

畑地などで育ったメヒシバは、出穂が早く、種も小さく沢山できて、耕耘や草刈りされても繁殖できるように適応していきます。

全く厄介なものです。

しかし、メヒシバにも弱点はあります。

種の寿命が1~2年と、比較的短いことです。

また、発芽するのに可能な土の深さが、地上から2~3cmくらいまでで比較的浅いこともあります。

従って、土をあまり深くまで耕さないようにしつつ2年間防除を徹底すれば、その後はあまり生えてこなくなることが考えられます。

とはいえ、それが実行できるかどうかは別問題ですが・・・

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