メヒシバは私の畑で、最もよく育つ雑草です。
正直、見るのも嫌になります。
5~6月頃発芽し、7~8月頃には手が付けられなくなります。
イネ科の雑草で、細長い茎と葉をもち、枝分かれしながら立ち上がります。
茎の先端に、細長い穂を放射線状に伸ばします。
発芽したばかりの頃は、他のイネ科の植物と見分けがつきにくく、トウモロコシや雑穀を植えていると、誤って育てている方を抜いてしまいそうで、防除しにくいです。
そのうちに、すごい勢いで成長して、背が高くなるとともに自分の陣地を拡大して、栽培したい植物を圧倒します。
メヒシバの忌々しいところは、茎に節がついていて、そこから根を生やすことにより陣地を拡大していくところです。
従って、他に競争相手の植物がいないときには、ほふく性の植物のように、平面的に広がりながら、所々根をおろしていきます。
メヒシバは別名、ジシバリ(地縛り)とも言いますが、このようにしっかりと根を降ろす姿からきた名前かと思います。
一方、競争相手の植物が近くにいて、受光のために高さが必要な時には、立ち上がっていくことも出来ます。
葉っぱの広い植物の陰になっていても、隙間から顔を出して受光し、生きていくことができます。
さらに、環境に応じて性質を変えていく柔軟さも持っています。
畑地などで育ったメヒシバは、出穂が早く、種も小さく沢山できて、耕耘や草刈りされても繁殖できるように適応していきます。
全く厄介なものです。
しかし、メヒシバにも弱点はあります。
種の寿命が1~2年と、比較的短いことです。
また、発芽するのに可能な土の深さが、地上から2~3cmくらいまでで比較的浅いこともあります。
従って、土をあまり深くまで耕さないようにしつつ2年間防除を徹底すれば、その後はあまり生えてこなくなることが考えられます。
とはいえ、それが実行できるかどうかは別問題ですが・・・
※もしよろしければクリックをお願いいたします。
↓
0 件のコメント:
コメントを投稿