2013年9月24日火曜日

フルーツゼリーと美少女キャラ

 瀬戸農産物加工企業組合という企業をご存知でしょうか?

 この読者の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実はその筋の人にはかなり有名です。

 地元特産品のブドウや桃を使って加工食品を製造、販売しているのですが、特徴的なのはその販促方法。

「ジュレミックス」という商品名で、美少女キャラクターとゼリー等の加工品を組み合わせて販売しています。

 いわゆる萌えキャラということで、ツイッターや2ちゃんねるなどでも話題になりました。

また、キャラクターだけでなく、商品の方も特徴的です。

 モモやブドウの入ったカレーや、トマトゼリー等々。

 モモのカレーとか、どんな味なのか想像もつきませんね。



 先日、この組合代表の宇垣恭博理事長にお会いして、お話を伺ってきましたので、その内容をご報告します。


 元々、こちらの組合は、当時の町長さんの「地元の特産品を作りたい」という思いがきっかけとなり、設立されたそうです。

 設立に当たっては、企業組合という組織形態をとることにしました。

 企業組合とは、個人が集まって出資金を出し、事業を行う企業形態です。

 通常、こうした活動は第3セクターとして、国や地方自治体も資本参加することが多いですが
こちらの組合ではそうした形態を取りませんでした。

 地方から資本が出ると依存心が出てきて、自分で何とかしようという気概が持てない、との考えからだそうです。

 このような気構えは、事業で成功を収めるには重要かもしれませんね。

 私の愛読書の杉山経昌著「農で起業する」(築地書館)の中でも、補助金をもらうことを厳に戒めていました。



 しかし、設立したのはいいですが、最初はやはり販売に苦労したそうです。

 理由は、品揃えが少ないことと認知度が低いこと。

 そこで、商品開発を継続的に続けるとともに、展示会や商談会に頻繁に足を運び、徐々に認知度を高めていきました。

 そして、上記の萌えキャラを世に出して、認知度が一気にアップ。

 経営も年々上向きになっていったとのことです。

 ただし、課題はいつになっても尽きることはありません。

 現在の課題は、いろんな取引先からの引き合いが多くなりすぎて、手が足りないこと

 品揃えをさらに豊富にするために、まだまだ新しい商品作りに挑戦していること、等々です。

 同組合の斬新なアイディアとチャレンジは今後も続きそうで、目が離せません。

 以上、今回は農業情報とは直接は関係ない話でしたが、事業を行う上での気構えや、販路の開拓など、大変参考になりました。


 なお、同組合のホームページは以下の通りです。

瀬戸農産物加工企業組合 → こちら

ジュレミックス → こちら

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