瀬戸農産物加工企業組合という企業をご存知でしょうか?
この読者の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実はその筋の人にはかなり有名です。
地元特産品のブドウや桃を使って加工食品を製造、販売しているのですが、特徴的なのはその販促方法。
「ジュレミックス」という商品名で、美少女キャラクターとゼリー等の加工品を組み合わせて販売しています。
いわゆる萌えキャラということで、ツイッターや2ちゃんねるなどでも話題になりました。
また、キャラクターだけでなく、商品の方も特徴的です。
モモやブドウの入ったカレーや、トマトゼリー等々。
モモのカレーとか、どんな味なのか想像もつきませんね。
先日、この組合代表の宇垣恭博理事長にお会いして、お話を伺ってきましたので、その内容をご報告します。
元々、こちらの組合は、当時の町長さんの「地元の特産品を作りたい」という思いがきっかけとなり、設立されたそうです。
設立に当たっては、企業組合という組織形態をとることにしました。
企業組合とは、個人が集まって出資金を出し、事業を行う企業形態です。
通常、こうした活動は第3セクターとして、国や地方自治体も資本参加することが多いですが
こちらの組合ではそうした形態を取りませんでした。
地方から資本が出ると依存心が出てきて、自分で何とかしようという気概が持てない、との考えからだそうです。
このような気構えは、事業で成功を収めるには重要かもしれませんね。
私の愛読書の杉山経昌著「農で起業する」(築地書館)の中でも、補助金をもらうことを厳に戒めていました。
しかし、設立したのはいいですが、最初はやはり販売に苦労したそうです。
理由は、品揃えが少ないことと認知度が低いこと。
そこで、商品開発を継続的に続けるとともに、展示会や商談会に頻繁に足を運び、徐々に認知度を高めていきました。
そして、上記の萌えキャラを世に出して、認知度が一気にアップ。
経営も年々上向きになっていったとのことです。
ただし、課題はいつになっても尽きることはありません。
現在の課題は、いろんな取引先からの引き合いが多くなりすぎて、手が足りないこと
品揃えをさらに豊富にするために、まだまだ新しい商品作りに挑戦していること、等々です。
同組合の斬新なアイディアとチャレンジは今後も続きそうで、目が離せません。
以上、今回は農業情報とは直接は関係ない話でしたが、事業を行う上での気構えや、販路の開拓など、大変参考になりました。
なお、同組合のホームページは以下の通りです。
瀬戸農産物加工企業組合 → こちら
ジュレミックス → こちら
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