今回は少し軽めの話題として、度量衡について取り上げてみました。
度量衡の度は長さ、量は体積、衡は重さということで、ものを測る器具とか単位を示します。
現在では長さはメートル、体積はリットル、重さはグラム、というよに、外国から来たものが使われています。
これらの単位は、
メートル;地球の北極から赤道までの距離の1千万分の1
リットル;1立方メートルの千分の1
グラム:1リットルの水の重量の千分の1
というのが元々の基準です。
客観的で、誰がどこではかっても同じの優れた単位です。
でも、実用的にはどことなく中途半端な感じがします。
例えば、ご飯を炊くとき。
今でも、お米を計量する時は何ccとか計量せずに、「合」という単位を使いますね。
ここで、1合は昔はだいたい、大人の1食分のお米の量に相当していました。
つまり、2人分炊きたかったら2合、4人分なら4合、と簡単に分かります。
これを、180ccとか言ってしまうと、2人なら360cc、4人なら620cc、とか計算して炊いてみたら間違っていたりします。
あるいは長さの単位は昔は尺でしたが、これはもともと、手をいっぱいに広げた時の親指から中指の先までの長さでした。(その後、長くなっていきましたが)
これだと、道具が何もなくても長さをはかることが出来ます。
農業上の利用についても書きますと、種まきや定植の間隔をはかる時に手のサイズを知っていれば便利です。
例えば、人差し指の先から第2関節までが5cm、じゃんけんのチョキの状態の人差し指と中指の間隔が10cm、パーの親指から小指までが20cm・・・というように覚えておけば、いちいちものさしで測る必要もありません。
あと、肥料をまく時には手で掴んだ時の重量を覚えておくのも便利です。
私の場合は、片手でいっぱいに掴むと、米ぬかでは25g、油粕では40g、化成肥料では50gくらいになります。
ついでに、移植ゴテですくうと、米ぬかでは80g、油かす120g、化成肥料150gくらいです。
肥料をまく時はいちいち重量をはかるのは面倒なので、手で何杯、移植ゴテで何杯、とかいうはかり方をしています。
昔の単位も、このように人間を基準としたサイズであることが多いため、分かりやすいし、自分の測りたいものにぴったりフィットした感覚があります。
(つづく)
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