2013年12月7日土曜日

帰化植物


当地ではダイズの収穫時期となりました。

私も少し作っていますし、畑に行く途中にも所々で見かけます。

で、管理不十分なダイズ畑があって、そこは雑草がボウボウです。

特に多いのが、アメリカセンダングサという、トゲ状の種が身体にくっつくととるのが面倒な嫌な雑草です。

あと、その横のあぜでは、セイダカアワダチソウも群生しています。

これらはいずれも外国から渡ってきた帰化植物。

この他、私の住むあたりではヒメジョオンとかブタクサといった雑草が幅をきかせていますが、これらはいずれも帰化植物です。

そういうわけで、今回は帰化植物について調べてみました。



そもそも、帰化植物というのは、外国の植物が人間によって渡来し、繁殖して自生するようになったものです。

古くは農耕以前からあったそうですが、一般的には江戸時代末期以降で、文献に確かな記録があるものを、帰化植物として定義しているようです。


帰化植物のうち、人間が意図的に運んだのが野生化したものを、逸出帰化植物といいます。

セイタカアワダチソウなどはこの例で、もともと観賞用で持ち込まれたものです。

逆に、日本からは、クズやイタドリといった草が外国に持ち込まれて、大繁殖しています。

世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されています。



意図的に持ち込んだ訳でなく、荷物に付着するなどして紛れ込んできたものを自然帰化植物といいます。

このような場合は、適当な移動手段を持たないと帰化できません。

例えば微細な種子とか、衣服に付着する種子とかです。

上述の、アメリカセンダングサはまさにこのパタンですね。



帰化植物は、すでに在来の植物が生い茂っている場所では、帰化しにくいという特徴があります。

新たに造成された場所とか、耕耘した場所とか、植性を破壊された場所では強力なライバルがいないので生育しやすくなります。

これを利用して、帰化植物の割合から自然破壊がどの程度進んでいるかを評価したりします。

日本ではだいたい10%、米国では40%くらいとされています。

日本でも、都市部では90%が帰化植物との報告もあります。



こういった帰化植物ですが、弊害として、在来の植物の繁殖を妨げる点が挙げられます。

特に、セイタカアワダチソウなどはアレロパシー物質を根から出して、他の植物の生育を抑えます。

これにより、希少な植物が絶滅することも懸念されます。

この他、在来種と交雑する、いわゆる遺伝子汚染なども問題として挙げられます。



このため、駆除する必要がある訳ですが、在来の植物を枯らさずに帰化植物のみ枯らすのは非常に難しいです。

従って、持ち込ませなかったり、まだ繁殖していないうちに早期に除去してしまう必要があります。



なお、帰化植物とは言われないかもしれませんが、遺伝子組換え植物なども気になります。

日本では遺伝子組換え植物として、主にナタネやダイズが多く輸入されています。

 いずれも精油用で、できた油は食品用途にも工業用途にも用いられます。

 これらを海外から輸入して精油工場まで運ぶ間に、トラックからこぼれ落ちて発芽することが結構あります。

 もし、それが在来の植物と交雑し、広がったら大変です。

 従って、こういった交雑について、毎年農林省で調査されています。

 こぼれ落ちて発芽していることは結構多いが、交雑はないので大丈夫、との論調でした。

 これとは別に、かなり交雑の危険があるというニュアンスの報告もあります。

 どちらを信じるかは、個人の判断にゆだねられますが、皆さんは如何でしょうか?

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