2013年6月15日土曜日

タマネギの種


 種採取用のタマネギがトウ立ちして、間もなく種が出来そうです。

 思えば、タマネギの種を取ろうと思い立ってから、足掛け5年くらいになるでしょうか、長い道のりでした。



 最初の頃は、ホームセンターで買った普通の種とか苗から取ろうとしました。

 しかし、トウ立ちしてネギ坊主のようなものが出来ても、中には種が入っていません。

 なぜだろう?と疑問に思っていましたが、そのうち雄性不稔という現象を利用しているのだと知りました。

 雄性不稔とは、簡単に言えば種なしです。

 人間の場合はタネなしの男性の子供はできませんが、玉ねぎの場合は一つの苗に雄しべと雌しべと両方あるので雌しべ側から子孫を残すことができます。

 しかもその苗から出来る種は自家受粉することなく、100パーセント別の苗との掛け合わせできるわけです。

 種苗会社にとっては掛け合わせが簡単になるのですごく便利ですが、種を自給したい私にとっては困ります。



 それで、対策として、通販で(種がとれる)固定種のタマネギの種を買ったのが3年前。

 それを植えて、一冬越して根を太らせて、それをそのまま一年畑で育てて、ようやくあと一息の段階までこぎ着けました。

 このままゴールまで持っていきたいところです。



 しかし、種を取るために3年もかけるのはいかがなものか?

 自家採取によって、自分の時に馴染んだタマネギに順応して欲しいと思っているのですが、これでは時間がかかり過ぎです。

 例え種が取れても、その次の世代を残すのは2〜3年先。

  しかもタマネギの種は寿命が短いので一シーズンでほぼ終わり。毎年少しずつ使う訳にもいきません。

・・・

 先の道のりの長さに目がくらんできました。


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