先日、売るモノづくりセミナーという講演会に出かけてきました。
農産物そのものというわけではありませんが、参考になるかも、と思ったので、内容の一部を紹介します。
講師は、(株)メイドインジャパンプロジェクト代表取締役の赤瀬浩成先生です。
日本では、いいモノは作れますが、それを伝える技術が乏しいとといわれます。
では、それを伝える技術とは?という問いかけがなされる訳ですが、その答えの一つがブランディングです。
ですが、まずはブランディングの前に、最新の消費動向について。
先生によると、最近やや景気が持ち直してきたものの、まだまだモノは売れていないのが現状だそうです。
そのなかでも、消費動向が東日本大震災以降、変化してきています。
一過性のトレンドに振り回されるのではなく、本当に必要なものに。
また、即物的なものからスピリチュアルなものに。
地方の品物にも、人気が出ているそうです。
これらの消費を支えるのが、外人や都心の富裕層です。
例として、石川県の輪島塗など、東京から飛行機に乗って買い物してくるくらいです。
彼らは、自分の価値観に合う品物や、その品物の奥にある本質的なものに対するニーズが強いそうです。
こういった状況で、地方の品物も見直されてきました。
売らんがために客にこびて作ったものでなく、その土地でしか出来ない品。
あるいは、その土地に長年馴染んだ相応の理由のある品。
少々センスが田舎臭くても、本物の香りのするもの。
このような品物に、人気が集まるようになってきました。
しかしながら、こういった品物でも、その存在を消費者に伝えなければ人気の出ようがありません。
そこで、必要になるのがブランドです。
ブランドは、作り手、消費者のどちらにとってもメリットとなります。
消費者の側からすれば、モノ余りの時代で、本物の価値が分かりにくくなっていますが、ブランドにより、これを見分けることができます。
作り手側からすれば、「継続的に質の良い品物を供給していますよ」という立場を示すことが出来ます。
これにより、顧客との信頼感が生まれます。
そしてその結果、
1 他の商品との差別化
2 顧客の意思決定の単純化
3 ユーザーのリピート化
4 価格競争の回避
5 プロモーションコストの低減
などが得られます。
このようにブランド化は有効でありますが、ブランドを確立するためには、戦略を考えなければなりません。
それも、商品やサービスを、作り手側からでなく顧客の視点から考えて、共感、信頼を得られるようにする必要があります。
有形、無形を問わず、あらゆるものの立場で、ブランド要素を高めたり、維持管理したりします。
そのためには、会社内だけでなく、社外からの意見を取り入れてモノづくりをさらに強めることも必要です。
商品そのものだけでなく、パッケージや、内容量、価格等あらゆる面でブランドイメージにふさわしくしなければなりません。
また、同じ品物でもTPOに応じて上記の販売条件を変更した方がよいようです。
このあたりのブランディングの方法については、あまり詳しくはお話頂けなかったので、また調べてみたいと思います。
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