室町時代の歌人の四辻善成という人が作っ有名な短歌で
せりなづな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草
というのがありますね。
七草がゆは1月7日に食べるものなので、本来ならこのネタは一ヶ月ほど前にしたかったところです。
でも、実はずっと昔から疑問に思っている(けどそのままにしている)ことがあったので、今回取り上げました。
七草がゆに限らないことなのですが、旧暦で何月に何々をするとかいうしきたりを、新暦で行ってうまくつじつまが合うのでしょうか?
年初では、旧暦と新暦でひと月ほども違います。
1月7日頃は、旧暦ではちょうど七草の食べ時なのかも知れませんが、新暦では時期が早すぎてほとんど取れない(のを無理矢理ハウス栽培か何かで作っている)とかいうことはないのでしょうか?
ということで、手始めにホトケノザについて調べてみようとしたのですが、いきなり落とし穴にハマりました。
春の七草のホトケノザは、実は現在の我々がホトケノザと呼んでいるものではなく「コオニタビラコ」という草を指すそうなのです。
経緯について調べてみると、元々は「コオニタビラコ」が「仏の座」と呼ばれていたのだそうですが、今のホトケノザにその名前の座を奪われて改名させられた結果、「小鬼」の田平子(田んぼに生える平たい草)にされてしまったということです。
生き物?で仏から小鬼になった、ということは場所では天国から地獄に真っ逆さまに落ちた訳ですね。
コオニタビラコ、気の毒です。
それに引き替え、今のホトケノザはうまくしてやったものです。
こいつは、別名サンカイグサ(三階草)ともいうそうで、ますます成り上がりっぽいですね。
昔の人も、随分ふざけた命名をしたものです。
と、どうでもいいことで皆様の時間をつぶしてしまいました。
現在のホトケノザの特徴を簡単に述べます。
春先に紫色の花を咲かせる、シソ科の雑草です。
丸形の葉の中央から、細長い筒状の花が飛び出るように開きます。
花を仏、葉を仏が座る蓮座に見立てて、このような名前になったようです。
花は上下に唇のように分かれているため、唇形花(しんけいか)と呼ばれています。
ちなみに、今のホトケノザは七草がゆのような食用としてではなく、痛み止めや胃潰瘍の薬として、使われることがあるそうです。
※もしよろしければクリックをお願いいたします。
↓
0 件のコメント:
コメントを投稿