2012年4月4日水曜日

鳩害について、その2

鳩害について、その1 からの続きです。

 鳥が飛ぶためには、多大なエネルギーが必要です、

 そのため、食料は普通は栄養価の高い、動物質のものを好みます。

 植物質のエサでも、多くは果実や穀物等を好み、茎葉類を食べることはあまりありません。

 茎葉類は分解するのに時間がかかるため、その分腹の中に重量物がたまった状態が続くことになるので、この意味でも動物質が好まれます。

 野菜を食害する鳥も、多くの場合はミミズや昆虫などの動物質のエサがない時期に(仕方なしに?)食べるだけです。

 このように虫を主食とする鳥が多いため、鳥を追い払ったら逆に害虫により農作物の被害が増えた、という例もあるようです。

 鳥さん、偉い!

 こうして見ると、私たちにとって、鳥自体は必ずしも駆除すべき対象とは言えませんね。

 いくつかの害鳥を除いては。

 というわけで、ハトの登場です。

 ハトは、農作物に被害を与える害鳥の第3位にランクされています。
(1位はカラス、2位はヒヨドリ)

 先ほど、鳥一般の美徳をいくつか並び立てましたが、ハトに対しては、これらのいくつかには当てはまりません。

 主食は豆や穀物ですし、水もよく飲みます。

 ハトは平和の象徴といいますが、実際は攻撃性が強く、またえさ場に対する執着性も高いようです。

 また話が脱線してしまいますが、平和の象徴というのは、ノアの箱船伝説が元となっているようです。

 これは、洪水でノアが箱船の中に閉じこもっていて、そこでハトを放ったらオリーブの葉をくわえて帰ってきた、という話に由来するようです。

 ちなみに、日本では八幡様の使いといわれています。

 八幡神は戦争の神ですので、正反対です。

 近代では、ハトは伝書鳩としてよく利用されてきましたが、これは主に戦争時に通信網が破壊されたときの代替手段でした。

 そして、現代では糞害や農作物被害。

 といった経緯を見ると、ハトが平和の象徴というキャッチフレーズは取り下げた方が良いのではないかと思います。

 以上、脱線ばかりしてすいません。

 その3に続きます。
 
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