
今回は、情報管理についてです。
昔は、企業経営などでは「ヒト、モノ、カネ」を効率よく動かすことが大事と言われていましたが、今ではそれに情報も加わるようになってきました。
それくらい、情報が重要視されてきています。
これは、パソコンやモバイル端末の普及と、インターネット等による潤沢な情報の取得によるところが大きいです。
皆様も持っていて、色んな使い方をされていることと思います。
では、実際に農業で、パソコンをどのくらい利用されていますか?
このメルマガを読むだけで十分!
などという方がいらしたら、ランチを奢りますので言って下さい。
それはともかくとして、実際のところ農業にパソコンは必須アイテムと言ってもいいくらいです。
実に様々な色々な使いみちがあります。
私が利用しているのは、
・農作業や植物の生育状況の記録(栽培日誌)
・作業工数の管理
・主要な野菜の収穫と販売量
・資材などの経費の管理
・情報探索
等々です。
このような諸々の情報を大きく分けると、内部情報と外部情報に分かれます。
外部情報は、市況や生産技術、天候や経済環境などに関する外部からの情報。
内部情報は、簿記会計や経営管理や生産、顧客管理などの主に管理用の情報。
内部情報、外部情報いずれも大事ですが、農業はその土地の気候や土壌条件による影響が大きいので、内部情報を整理しておくことは重要となります。
自分の農地で耕作した結果を、栽培日誌としてきちんと把握しておきましょう。
ちなみに、稲作農家で栽培日誌をつけている人とつけていない人で収穫量を比較したところ、つけている人の方が8%くらい収穫量が多かったということです。
このような栽培日誌をつけるにあたり、望ましくはそれを検索しやすいように分類、整理しておきたいところです。
記録した年月日やその時の気象条件、品目や複数の圃場がある時はどこで育てたか、などなど表計算ソフトとかデータベースソフトで記入しておけば、とても便利です。
さらに望ましくは、解析しやすいように数値化しておきたいです。
例えば、天気を晴れ、と書くのではなく数値化して晴れは2点、曇りは1点、雨は0点、とか、日照時間で記録するとかです。
(日照時間は、気象庁のホームページなどで分かります)
ただ、そうは言っても実際に毎日日誌を書くとなると、面倒くさいとか、色んな農作業をしているうちに忘れてしまう、とかあるかもしれません。
そこで私の場合は、こまめに記録できるように、携帯メールと連携させています。
携帯メールで、栽培日誌用の雛形を作っていて、そこに毎日、気づいた点とか作業工数を書き込んでいます。
そして週1回、自分のパソコンのメールアドレスに送信し、エクセルシートでそれを開いて、マクロで所定のセルに収まるようにして貼り付けます。
携帯だとちょっと思いついた時にどこでも書き込めるので大変便利です。
(畑で泥だらけの手で触るので、大変汚れますが。)
なお、スマホをお持ちの方は、専用のアプリもあるようです。
栽培日誌以外でちょっとした使い方としては、野菜の値付けに使う方もいました。
直売所に出荷する時に、卸売市場やスーパーのネット販売のサイトで野菜の値段を参考にします。
私は、実際に近所のスーパーまで出かけて値段をチェックしていましたが、それよりもずっと手軽でなるほど、と思いました。
いかがでしょうか?
もしも、一つでも試してみようと思われるものがあれば、幸いです。
参考にした本
杉山経昌 農で起業する 築地書館
七戸長生 工藤賢資 農業経営 農文協
(農業高校の教科書)
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